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MAMA2019 バンタンのステージについての感想と考察

12月4日にナゴヤドームで開催されたMAMA(Mnet Asian Music Awards)を観覧してまいりました。あの時の興奮が冷めないうちに、バンタンのステージについて感想と個人的考察を述べたいと思います。

 

映像に出てきた英語に関しては合ってると思いますが、単なるナレーションに関しては、リスニングにそこまで自信がないのであってるかどうかわかりません。これってこうじゃない?って思ったら早急に教えてくださいお願いします。そして、この記事はTwitterとかWeverseで書き散らしたものをまとめてさらに加筆したものなので見覚えがあったらごめんなさい。

あとこの記事はあくまで彼らのパフォーマンスについて触れたもので、前後の待機席での様子などには触れませんので悪しからず。(これに関しては直接そういう動画見てもらった方がいいと思うので)

 

 

 

初めに出た映像の文字は「Map of the Soul:Journey to Myself」。直訳すると「自分自身への旅路」。

「1. FUTURE MEETS PAST:CALLING」

意訳したんだけどいろんな解釈でできそうで、、、わたしは「(未来は)過去に出会う:呼び起こす」みたいな意味に捉えました。

この文字と、白く薄い布を被った7人の姿。

時計が巻き戻り、隕石がナゴヤドームに落ちていく描写。落ちたと同時に、7人の姿がスクリーンに映し出される。纏っていた服を脱いだ7人の凛々しい表情、そしてナムさんが言う「It's a time to begin(始まりの時間だ)」、なんてかっこいい台詞なんでしょう…決まってる……。

「CALLING」の字が落ちるのと同時にステージが明るくなって現れる7人。ちなみにCallingには「呼ぶ」以外にも「強い欲求や衝動」という意味もあります。これを踏まえて最初の曲です。

 

 

N.Oだーーーー!

ステージがすでに治安悪いのにバックのミュージックまで治安悪いものだからリンクしてて一気に鳥肌。センターで6人を率いて歩いてくるナムさんの貫禄がやばい。治安悪いっていうと言い方悪いかもしれませんがわかってくださる方いません??

 

グクのラップが生で聞けてわたしは一度昇天しました(何を言っているんだ)。ナムさんで出だしからスパート、グクのラップで高まらせて、ユンギの鋭いラップで空気を引き裂いた後のテテのパート。テテの歌声っていつ聴いても雰囲気をガラッと変えますね。

 

サビの“Everybody say NO!”で頭抱えそうになった。というか一回抱えました。

振付があるじゃないですか。口元を押さえて、それから突き放すやつ。“안돼”のとこですね。

あの頃少年だった彼らは青年になったんだっていうのを強く感じました。色気で殺された。強さだけじゃなくて、適度に力を抜くテテを見てください。死にます。えろすぎた。

 

炎の演出も相まってめちゃくちゃ熱くて、1曲目の時点でテンションは最高潮だったんだけど、それをさらにヒートアップさせてくれたのがその後のダンスパート、ひいてはジミンちゃんのパフォーマンスだった。

センターステージに移動してからバックダンサーを従えて踊り出す彼ら。期待が高まる中、ジミンちゃんが宙を舞う。ダンサーがジミンちゃんによって蹴られ倒されたように見えるその演出。

……生で見れると思ってなかった。

 

昔のバンタンの楽曲はアグレッシブで振付もかなりハード。今もハードだけど、昔の方がヒップホップダンスって感じで、今とは使うスキルも筋肉も違うはず。ましてや曲がどんどん増えてきて、ツアー毎にテーマが決まって歌う曲が絞られてくるわけで、昔の曲はどんどん歌わなくなっていくわけで。実際に前のRun BTS!でも、振付を忘れてしまうという面が垣間見えたわけで。

そんな中であのクオリティ、あのかっこよさですよ。ほんと興奮止まらなくて心臓ずっとバクバク言ってました。

 

 

We Are Bulletproof Pt.2はめちゃくちゃ掛け声楽しい曲ですよね。ペンミでやったって話を聞きましたがわたしはまだ行ってないので、イントロの時点でよっしゃきたーーー!!って感じで全力で楽しみました。

この曲の、ホビのパートからナムさんのパートに行くときにホビが移動しながら宙を舞ってるのもめちゃくちゃかっこよすぎた。パートとパートの間だから目立たないかもしれないけど、わたしはイケイケなホビちゃん大好きです。

そしてこんなに激しい曲でも育ち良さそうにしか見えないジンくん(育ちいいのは本当だけど)。N.Oではパートがなかったのでここでがっつり出てきてくれたのは嬉しかった。

 

この曲で言及したいのはダンスラインの最後の見せ場です。

最初のホビちゃん、あんなに激しい曲なのに一切軸がぶれないとこがすごい。そして次のジミンちゃん。走り込んでくるとともにホビが下に滑り込むやつ。あれお互いがお互いを信じてないと怖くて仕方ないやつです。一つ間違えれば大怪我になってしまうパフォーマンスを、6年経った今でも堂々とやり遂げた2人がかっこよすぎた。ジミンちゃん2曲連続すごい。そしてグクにバトンが渡って、あの帽子のパフォーマンスをしっかりやり遂げてダンスラインのソロパートは終わります。ジミンちゃんからグクの帽子の流れもとっても自然でため息出ました。

 

本当に昔の振り付けそのまま。すごすぎる。

荒々しいのに繊細で丁寧な振りに感嘆のため息です。6年前の激しい曲を今でもばちばちに踊れるメンバーたちかっこよすぎた。

いくら現役でも6年前のあんなに激しいダンスをきっちり踊りあげられるものなの!?

アイドルはプロだし、年のことなんかあんまり触れない方がいいんだろうけど、どうしても人は歳を取るといろいろ変わってきます。音域が下がったり、体力が落ちたり、声量が減ったり、派手なパフォーマンスができなくなったり。そうなって、曲を原キーから下げて歌ったり、パフォーマンスの厳しい部分はカットしたり、そうやっているアーティストも多々いるんです。

もちろんバンタンのみんなはまだ若いけど、それでもあの昔とはダンスの雰囲気も違うし全然コンディションが違うはずなのに、あんなにも完璧に、むしろ色気も増してレベルアップした状態にして魅せてくれるなんて。

 

本当に彼らのプロ魂に尊敬しかなかった。かっこいいのと尊敬と感動といろんな感情が混ざったまま彼らからずっと目が離せずにいた。この完璧なパフォーマンスのためにどれだけ練習してくれたんだろう。音楽番組、ツアー、撮影、楽曲収録、いろんな仕事で休む暇もなく世界を飛び回っている彼ら。そんな中であのパフォーマンスのためにどれだけ練習したんだろう。MMAの時も脱帽したパフォーマンス力ですが、MMAからも1週間経たないわけで、きっとMMAの練習とともにMAMAの練習をしてたわけです。本当に寝る時間を惜しんで練習してくれてたんだと思うと本当にいいようのない気持ちになる。彼らは本当にかっこいいアーティストです。尊敬しかない。

 

 

そして、あの当時の「防弾少年団」という意味がそのままこめられたような、社会からの抑圧に反抗する歌をあの場で、6年経った今歌うことにどれだけ意味があったのか。

今聞くと、歌詞の意味も違って聞こえてきませんか??

MMAでもサンナムジャ歌ったって聞いてたし、千葉のペンミでも昔の曲がって話を聞いてたから、昔の曲を歌うこと自体は予想してました。

でも、この一部のタイトル「FUTURE MEETS PAST:CALLING」を考えたら、この演出にはすごく意味があると思うんです。

そう、第一部は、過去を呼び起こすパート。

ここで歌った2曲は、デビュー年に出した、ある意味彼らの原点になり得る“過去”なんです。そして、「CALLING」には「強い欲求や衝動」という意味もあると先述しましたが、強い気持ち、意志を直接的に訴えてくるのがこの時期の曲だとわたしは思っています。

 

 

 

第二部行きます。

次は「2. PAST MEETS PRESENT」。

「Fear of the unknown future(未知なる未来への恐れ)」という字幕と共に出てきたのはYouTubeに投稿されている過去の映像。

デビュー曲No More DreamのMVが出てくることからも、デビュー当時の右も左もわからない、不安だらけの彼らの描写をしているように思えます。

「We doubted ourselves all the time(いつだって疑った)」

その言葉と共に出てくる涙目のグク、ナムさん…。

「We tried to overcome the fear we encountered(遭遇した恐怖を克服しようとした)」

N.O、I NEED Uが流れ、初めて1位になった時の映像が流れる。

「Dreams are our realities from now on」

直訳すると「夢はこれからの私たちの現実だ」=夢は現実になる って意味でいいと思います。

そしてBlood, swear&tears、DNA。バンタンが表彰される栄光の映像が流れ。

「We are no longer sad nor pain(もう悲しくも苦しくもない)」

そして、二部のテーマがもう一度出てきます。

「2. PAST MEETS PRESENT:WORLD」

「(過去は)今に出会う:世界」っていう感じの意味で間違ってないと思います(と思うけど、Presentには皆さんご存知の意味も含まれてると仮定しておいてください。すると「過去は贈り物に出会う:世界」になります。贈り物が世界という深い話にもなります)

そして、今度は「BTS」の名前がたくさん聞こえてくる。韓国だけではなく、世界各国で評価され続けるバンタンの映像が流れ、その後ろにはARMYたちの「BTS」がずっと響いている。=不安だった彼らはいなくなって、世界に認められていく過程が描写されています。

 

過去が映っていたテレビの前にメンバーたちが集まり、

ナムさんの「It’s a time pass through the world(世界を経験する時間だ)」

第一部は「始まり」第二部は「発展と成長」って感じかな?

グクのウィンクは安定に死にました。

 

 

そして、

「Boy With Luv」が流れ、スクリーンにLOVEと描かれる。

「Make some noise!(盛り上がっていこうぜ!)」って叫んでるのはホビかな??

 

登場した彼らですが着替えてるーー!?グクさん紫と白のボーダー可愛すぎるんですが?ンくんの真ピンク似合ってたなぁ。そして黒髪パーマのテテが綺麗すぎて見惚れました。

「Hooo!」ってかわいいかよホビちゃん。

ユンギに合いの手入れるぐくかわいい。そして楽しそうなホプグクが生で見れて幸せでした。2番で「Love is  nothing stronger」ってテテのパートでグクと見つめ合うのはずるいでしょ。

ナムさんのパートでどんどんみんなが真ん中に集まって行って、安定のジンくんの薔薇、ホビの「ARMY, Are you ready??」で上がって

楽しさも最高潮。ホビちゃん煽りうますぎんか?

Boy With Luvで最後ホビが抜かれたのは次を予感させますよね…!

ほんとに楽しい曲!第一部とは違って明るい曲、メンバーの表情もにこやかで楽しそうで優しい。ステージを楽しんでる感がすごくありました。

 

 

そっからのMikrokosmos…!!

座って歌うテテが色気やばくて死ぬかと思った(何回め?)

ホビのラップに合いの手入れるユンギ尊い

サビの高音で力強く歌うグクがかっこよすぎるし、ジミンちゃんとのハモリが最高に綺麗でした。

テテのこの曲のソロは透明感があってとても綺麗でどこか切なくていいようのない気持ちにさせられる。

「사람이란 불, 사람이란 별로(人という光、人という星で)」のグクのパートで、移動しながらもずっと会場のみんな(=人)のことを見てるグクが愛しかった。

そしてクオズの距離、また出てくる薔薇(笑)ああやってちょっとふざけられるところも好き。

映像が宇宙に変わって、階段にみんな集まって。宇宙にまたスクリーン上に階段ができて…果てしなく広がる可能性を示唆された気がした。

Mikrokosmosは元々“人”“光”に焦点を当てているような歌詞なので、意味が深いわけですが、この授賞式という場で歌われるとさらに意味が深みを帯びてきてもう言葉にできない。

 

 

この第二部では、「今」というのを強く感じました。Boy With LuvもMikrokosmosも同じアルバムの曲、今年のベストアルバム賞を取ったアルバムに収録されている曲です。

第一部で2013年のデビュー年の曲(過去)、第二部で2019年の曲(今)。過去から未来っていうテーマを強く感じた。確かMAMA前にナムさんか誰かが言ってた気がする。

 

直接的に世界に対して反抗的に論を唱えていた、未来も見えずに怯えていた少年が、

いまや世界から認められ、世界中から愛され、世界を愛し、こんな方法もあるんじゃないかって新しいものの見方を提案している。社会に異をとなえるスタイルは変わらないのに、方法がかなり変わった気がする。

 

 

そして、第三部。

またもや砂時計ですね。

1のテーマ「FUTURE MEETS PAST:CALLING」

2のテーマ「PAST MEETS PRESENT:WORLD」

が浮かび上がり、そして、最初の布を被った7人が出てきて、

ナムさんの台詞、「PRESENT MEETS FUTURE(今は未来に出会う)」

「3. FUTURE MEETS PAST:ETERNAL JOURNEY(未来は過去に出会う:永遠の旅)」

球体が集まって、グクの目になる。

「All our time」

ビデオを持つグク。

ジンくんが眼鏡を持つ。

ナムさんがスタンドマイクを持つ。

ホビが額縁を持つ。

テテがバイオリンを持つ。

ジミンがフィルムカメラを持つ。

ユンギが砂時計を持つ。

ここ演出たまんないですね…!それぞれに意味があるんでしょうけど残念ながらそこまで頭が働きませんでしたので、他の方の解説を探して読むことにします。

BGMのピアノが綺麗。

「The past, present, and future is eventually exist in us. (과거. 현재. 미래는 결국 우리 안에 존재한다.)(過去、今、そして未来は私達の中に存在する)」

「The 7 years we have been together.(우리가 걸어온 7년의 시간)(僕たちが歩んできた7年という時間)

Always existence 7 members Of BTS. (함께 해 7명의 BTS 멤버들 안에 존재한다 )(その時間を共にして、BTSという7人のメンバーは存在する)」

※意訳です(英語安定に不確かです)

そのセリフの後、みんなの白い布が消えて、素顔が明らかになる。

 

いや、、、エモエモのエモでしょこれは。

時が動いていく。それぞれがそれぞれ個性を持っている。それぞれがそれぞれの過去を持ち、今を生き、未来に歩んでいく。

そしてその過去、いま、未来を繋ぐのが、7人で過ごしてきた時間である。

エモすぎて死にそう。

 

 

BTSのロゴが現れたと思ったら、ライオンやヤギ…点描ぽいので多分星座。いるかもいるし。その中にバンタンのマーク。

近づいたと思ったら奥から大蛇が出てきて、Dionysus!!

 

生Dionysusかっこよすぎて昇天するか思った。

ほんと思うけどナムさんの後ろで踊るマンネライン強すぎでしょ。

「해가 뜰 때까지 where the party at」のぐくぱーと、グクが力を入れてるのがマイクがポンポン言っててわかってまた背筋がぞくぞくしました。

最後の高音ファルセット、テテの声がかすれてて、、ひとつひとつのパフォーマンスにここまで全力を尽くす姿がかっこいいし、色気あってやばかった。

そして何よりも、曲が終わった後マイクが切れるまで息切れがマイクに入っててまた胸熱だった。ぞくぞくしたよ…!!

 

各ポイントいうと字数どれだけあっても足りないのでこれだけ言わせてください。Dionysusはステージ構成がほんとに最高。過去最高の出来なんじゃない?っていっつも思ってる。セットをふんだんに使っていて、そのステージが常に動きを変えていくというのはなかなか珍しい。

すごくすごくかっこいいステージでした。

 

 

 

バンタンのステージ終わってから考えたんだけど、Mikrokosmosって締めの曲感ありますよね。前のツアーでもそういうポジションだったと思う。でも今回は優しく寄りそうな曲で終わるんじゃなくてDionysusというハードな曲を最後の曲として持ってくるのがすごく意味あるんじゃないかなって思った。ましてや前のツアーではDionysusは1番初めに歌われていた、ツアーでいうイントロ部分だったわけだから。

簡単にいうと、MAMAはファン向けの、というよりは受賞式向けのセトリだったかなってイメージ。

過去から現在へ、映像とその当時の曲で彼らの軌跡を示して。さらにこれからどこまでも歩いていくという覚悟と、最高峰としてのパフォーマンスの貫禄を見せつけたように見えた。Mikrokosmosで終わらなかった理由は、ここにあるような気がします。さっきも言った通りDionysusのステージ構成は今までとは全然違ってて、新しさがある。「未来」を彷彿とさせるような演出だからこそ、Dionysusを最後に持ってきたんだろうなってわたしは解釈してました。

だからそれを踏まえてまたDionysusを観るとさらにかっこよすぎるんですよね、、

 

 

本当に、MAMAのトリにふさわしいパフォーマンスでした。

ありがとうバンタン。

 

こういう見方もあるよ!とかこういう訳な気がする!とかあったら教えてください。

おわり。